前回は、ローソク足の基本構造と陽線・陰線の違いを学びました。
今回はさらに一歩進んで、ローソク足の「形」からトレーダーの心理を読み取る練習をしていきましょう。
1. ローソク足は“感情の記録”
ローソク足の形は、買い手と売り手のせめぎ合いをそのまま映しています。
つまり、1本1本が「市場の感情の記録」なのです。
焦らず、繰り返し練習して形と意味を一致させていきましょう。
2. 代表的な形と意味
下の図は代表的なローソク足パターンの一覧です。
ローソク足の形と心理の関係(例)
- 長い下ヒゲ:一度下げたが、買いが強く反発 → 底堅いサイン
- 長い上ヒゲ:上昇したが、売りに押された → 上値が重いサイン
- 胴体が小さい:売り買いが拮抗 → 様子見状態
- 大陽線:強い買い意欲 → 上昇トレンドの始まりや勢い
- 大陰線:強い売り圧力 → 下落トレンドの始まりや転換
3. 実際のチャートで練習しよう
形を覚えるだけでなく、「どの位置で現れたか」に注目することが大切です。
例えば、安値圏で長い下ヒゲが出たら買いの反転サイン、高値圏で長い上ヒゲが出たら売りサインになりやすい、など。
チャートを開き、同じ形を見つける繰り返し練習を習慣にしましょう。
4. 習慣化が“読みの力”を作る
最初はどれも同じに見えるかもしれません。
しかし、毎日10分でもチャートを見て「形と結果」を記録するだけで、目が慣れてきます。
ローソク足を読む力は、一夜では身につきません。
コツコツと積み上げていくうちに、“感覚で分かる瞬間”が訪れます。
5. 今泣くか、後で笑うか
地道な練習を怠ると、実戦で何度も同じ失敗を繰り返します。
でも今しっかり練習しておけば、あとで笑顔でトレードできるようになります。
今泣くか、後で笑うか。 この一歩が、未来の結果を変えます。
まとめ
ローソク足の形を覚えることは、FXの基礎の中でも最も重要なステップです。
「形は心理」「心理は動き」——この関係を意識しながら、毎日少しずつチャートを見る習慣を続けましょう。
次回は「チャートの時間足(1分足・5分足・1時間足など)」について学びます。


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